ノギスはジョーやクチバシ、デプスバーといった測定部があり、それぞれ外径測定、内径測定、深さ測定等できます。また測定した値はノギス本体の本尺と、スライダーに記された副尺によって0.05[mm]の精度で読み取ることができます。
ノギスで測定を行う場合には、右図の様に、被測定物に対してジョーやクチバシを直角にあてることが大切です。
ノギスの測定値の読み方は本体の本尺とスライダーの副尺を組み合わせて読み取る必要があります。最初は難しいかもしれませんが、一度習得してしまえば簡単です。
下図の様に測定した場合、
①副尺の0 の左側にある最も近い本尺の目盛を読み取ります.(図の場合13mm)
②副尺と本尺の目盛が重なる部分を探して、その値に1/10 を掛けます (図の場合副尺が3.5 なので0.35)
③①と②で読み取った値を足し算します.(図の場合,13+0.35=13.35mm) という風に測定値を読み取ります.
たとえば、内径を測定するときは、最大のポイントを探るように、何度か当てなおし確認します。この時、固定子は動かさず、稼動子を穴に沿って動かすのが良いです。
寸法のわかってる品物(ブロックゲージなど)を何度も測定して、いつも同じ測定が出来るように練習し、体で覚えてください。