東朋テクノロジーが食品安全検査市場へ初参入

東朋テクノロジー(株)(代表取締役会長 富田和夫、代表取締役社長 富田英之 以下当社)は、現在世界各国で急速に成長しつつある食品安全検査市場へ初参入する意向を固め、この度アメリカの医療技術大手でグローバル企業のBD社(Becton, Dickinson and Company 以下BD社)と独占ライセンス契約を締結したことを発表しました。

 

この契約により当社は、BD社より「食品病原菌検出技術」の独占的ライセンスの供与を受け、食品加工業界及び食品流通業界向けの最先端な検査システムの開発に着手します。この検査システムは、食品製造・加工関連設備あるいは食品そのものに付着する、リステリア菌、サルモネラ菌、或いは大腸菌等を従来方法に比して迅速で容易に、かつ低価で検査し、これにより安全な食品を消費者に届けられるようにするものです。

 

通常、食品製造・加工業者が、製造及び加工現場において病原菌検査を行う場合、その食品あるいは環境サンプルを外部の検査機関に送り、検査機関は5~7日以上費やしてサンプル内の菌を増殖培養して検査することがあるため、検査結果が出るまでに長時間待つ必要があるが、本検査システムは遙かに短い時間で、簡単にしかもコストをかけずに検査を行うことが出来るため、食品製造・加工業者に大きな価値を提供することになります。

 

従って、従来の外部検査機関に送付して検査する必要がないので、時間的及びコストにおいても革新的にメリットがあります。

 

本検査システムは、当社の米国の関係会社で、シカゴに拠点のあるToho Technology Incが主体となり、当社の開発製造部門が一体となり開発を進めており、世界最大の食品安全検査市場である米国で認証を受け、2018年4月の市場参入を目指しています。

 

当社の富田英之代表取締役兼CEOは、「この契約締結は当社のライフサイエンス事業を成長させるための戦略の一環で、事業開発及び精密技術メーカーとしての当社の強みを活かし、食品製造・加工現場に意義ある価値を提供することになる」と語っています。

 

更に、富田社長は「食品製造・加工業者が正確な検査結果を短時間で容易に得ることが出来れば、食品製造・加工業者はより迅速な行動が可能となり、結果として消費者の安全確保が可能となる」と語っています。

 

以上