㈱デンソーと手術支援ロボットの技術譲渡に関する契約を締結

東朋テクノロジー㈱(代表取締役会長 富田和夫 代表取締役社長 富田英之 以下当社)は
11月23日(金)㈱デンソーより手術支援ロボットの技術譲渡に関する契約を締結したと発表した。


本ロボットは、外科医が施術する際に、手首から腕をロボットの台に固定することによって
施術者の疲れを低減し精神的・肉体的負担を減らす目的で開発されたものである。
従来から使われてきた手台や移動式手台とは異なり
スイッチ操作などで手術動作を中断させることなく腕を任意の位置に移動できる点に大きな特徴がある。
近年、少子高齢化の進展に伴い、脳などの重要な臓器における1mmにも満たない
細い血管を縫合するような繊細な手術への需要が高まりつつあり
医師の負荷は増加傾向にあった。
今回のロボットの特徴は、モータ駆動による動作ではなく重力バランスでの動作となっており
微細な腕の動きに追随できる構造となっている。


本ロボットは、人と共存し、毎回動作が変わる人の動きにスムーズに追随できる
という点に特徴がある。
当社としては本ロボットを医療分野のみならず次世代産業用分野への展開も考えていく所存である。
すなわち従来の産業用ロボットでは安全性の観点から人とロボットは隔離され
決められた動作を繰り返すものと一般的には認知されているが
本ロボットは人に寄り添い、人と共存するものでありこの目的で開発が進められている。


今回の技術譲渡は、当社が従来から培ってきた制御・ソフト・機器製造に関連した自社製品の開発能力
並びに医療用機器及び周辺機器の開発・製造・販売を行う当社のグループ会社である
㈱ダイトーマイテック(2015年に子会社化)の医療分野へ取り組みが評価されて実現した。
当社社長は「デンソー殿とは、新事業でお手伝いをさせていただいており
また一部の設備も納入させていただいている。今回の技術譲渡の機会を与えていただいたので
全力で成長させていきたい」と述べている。